アンチエイジング
アンチエイジング
今までの医学は病気になったら治すという「病気の治療」が中心でしたが、これからは病気にならないように予防し、治療中・治療後でも新たな病気の出現や再発を予防するといった予防医学が大切になってきています。
アンチエイジングと聞くと、エステのような美容系の医療と思われがちですが、日本語で言い換えれば「抗老化」・「抗加齢」です。「理想的な健康状態を維持するための予防医療」のことを指し、加齢に伴う老化を遅らせ、健康と若さを保ちながら美しくバランス良く年を重ねていく、という考えです。100歳以上の超高齢者の機能的・形態学的な研究から、諸臓器のバランスのよい生理的な老化は、多くの人に見られる病的な老化と比べて進行が穏やかであることが分かってきました。つまり、老化現象のかなりの部分が病的でアンバランスな老化であるということが知られてきたのです。老化の原因としては、ホルモンレベルの低下、免疫力の低下、活性酸素などによる酸化ストレスなどが考えられます。
アンチエイジング療法では①体内年齢を正しく知る②病気のリスクを判定し備える③病気を予防し健康を維持する、を基にそれぞれの年齢において最適な健康状態や若さを維持するための様々な治療を提供していきます。今まで医療として積極的に介入してこなかったサプリメントを含む、栄養指導や運動、ストレスケアなども含めて、アンバランスで病的な老化を積極的に予防し、治療することが抗加齢(アンチエイジング)医学の目標です。元気なご老人を目指したい方はどうぞお気軽にご相談ください。
病気の早期発見・早期治療を目的とした従来の人間ドックに加えて、血管、ホルモンレベル、感覚器の老化度チェック、活性酸素と抗酸化能バランスをチェックします。加齢によって体に生じる様々な変化、いわゆる老化という兆候や症状についても、検査し身体の弱点を把握し、早期介入することで、症状の緩和・予防につながる可能性があります。そして皆様の生活の質を見直し、改善するために、サプリメント指導を含めた食事指導、運動指導、ストレスケアを行うことが目的です。
アンチエイジングドックでは,老化度・老化危険因子について調べます。
※健康保険適用外の自由診療です。料金はすべて自己負担受診となります。
横スクロールでご確認いただけます。
検査項目 | 検査内容 | ベーシック 25,000円(税込) |
アドバンス 35,000円(税込) |
---|---|---|---|
基本検査 | 身長・体重・血圧・抗加齢問診票 | 〇 | 〇 |
神経年齢 | 高次機能検査(WCST)認知機能検査(MMSE) | 〇 | 〇 |
筋年齢 | 体組成・握力・30秒椅子立ち上がりテスト | 〇 | 〇 |
骨年齢 | 骨密度(MD法) | 〇 | 〇 |
骨型AL-p・尿中NTx | 〇 | ||
血管年齢 | CAVI(動脈の硬さ) , ABI(下肢動脈の狭窄閉塞) | 〇 | 〇 |
コルチゾール・LDL/HDLコレステロール・中性脂肪 | 〇 | 〇 | |
ホモシステイン・高感度CRP | 〇 | ||
ホルモン年齢 | IGF-1(ソマトメジンC)、DHEA-s | 〇 | 〇 |
甲状腺ホルモン・性ホルモン | 〇 | ||
糖化ストレス | 血糖・インスリン・HbA1c | 〇 | 〇 |
アディポネクチン | 〇 | ||
免疫ストレス | DHEA-s・CRP | 〇 | 〇 |
酸化ストレス | 尿中8-OhdG | 〇 | 〇 |
イソプラスタン | 〇 | ||
心身ストレス | コルチゾル・ DHEA-s | 〇 | 〇 |
ベーシックコースは、体内年齢や老化危険因子を知るための最低限の基本的な検査です。体内年齢の検査を受けると、同時に特定健診(メタボ健診)の判定結果も分かります。特定健診は,血管年齢や代謝機能に重点をおいた検診です。アンチエイジングドックでは、血管だけでなく、筋肉、ホルモン、神経の状態を含めた体全体の状態がよく分かりますので、より効果的です。1年に1回、老化度・老化危険因子を検査してみてはいかがですか。
いつまでも健康で美しく元気に過ごすために行うのがアンチエイジング療法です。当院では、患者様の年齢や投与の目的、お体の状態に合わせて、最適な治療プランを医師が判断しご提案させていただいております。
プラセンタとは「胎盤」のことで、哺乳類の胎盤から有効成分を抽出した胎盤エキスのことを一般的に「プラセンタ」と呼んでいます。人体の成長に欠かせないたんぱく質、脂質、糖質の3大栄養素をはじめ、ミネラル、ビタミン、酵素、拡散なお多彩な栄養素が含まれています。新陳代謝を促進、自律神経やホルモンバランスの調整、免疫・抵抗力を高めるなど、様々な薬理作用をもつプラセンタ。美容、特に美肌作用に優れており、新しい細胞を作って老化した身体を細胞レベルで若返らせます。
現在、厚生労働省で医療認可を受けているプラセンタ製剤は、更年期障害、乳汁分泌不全の治療に使われる「メルスモン」と、肝機能障害の治療に使われる「ラエンネック」というプラセンタ製剤の2種類があります。有効成分の吸収が早く高い効果が期待できます。
自費診療の場合: 1アンプル・・・1,500円(税込)
※更年期障害や肝機能障害の場合は保険診療を受けることが出来ます。
内服では摂取し得ない「高濃度・高品質」なビタミンCを点滴投与し、体内の血中濃度を急速に上昇させることで高い抗酸化作用を発揮することを目的としています。疲れやだるさを取り、術後の体力回復、肩こり、偏頭痛、関節痛、腰痛、口内炎、眼精疲労、睡眠不足、風邪の引きはじめなどにも大変効果があります。また、お肌に効果的なビタミンCを補うことで、しみの改善と予防、美白効果だけでなく、コラーゲン生成促進作用により、肌のハリ、シワ、たるみの改善など、体の内面からアンチエイジングを促します。
当院ではアイルランドで製造されたMylan社製の防腐剤不使用の高濃度ビタミンC製剤を使用しております。アメリカやカナダでの臨床試験に唯一採用された安全性の保証された製剤です。日本では点滴療法研究会が唯一推奨している製剤です。
週1回を2~3カ月継続し、その後は維持のために2週に1回程度の投与が目安です。
処方量 | 所要時間 | 費用(税込) | 適応 |
---|---|---|---|
12.5g | 30分 | 6300円 | 初回、美肌 |
25g | 50分 | 9,000円 | 健康増進・疲労回復 |
50g | 100分 | 14,500円 | 疲労回復 がん闘病中の方の症状緩和 |
75g | 120分 | 20,000円 | がん闘病中の方の症状緩和 |
にんにく注射の主成分はビタミンB1です。ビタミンB1は糖分を分解しエネルギーを作り出す手助けをしてくれます。また、疲労物質である「乳酸」を燃やす働きもあるので、効率よく疲れをとることができます。もちろん、豚肉や小豆などの食物から吸収することもできますが、消化管で分解されるため、わずかしか吸収されず、効果がでるまで時間がかかります。一方で、にんにく注射に含まれているフルスルチアミンは体内ですぐにビタミンB1に変わるのでより脂肪に溶けやすくなり、高い効果を発揮することができます。そして、即効性もあるので肉体疲労には非常に効果的です。注射するとにんにくのような匂いがすることからにんにく注射と呼ばれます。(にんにくは入っておりません。)
所要時間30分程度 費用2,200円(税込)
グルタチオンは、人間の体内に広く分布するグルタミン酸・システイン・グリシンの3つのアミノ酸からできている物質です。強力な抗酸化作用があるので、人間の身体をさびつきから守ってくれる代表的な物質です。免疫システムにおいても重要な役割を担っており、アレルギーや喘息などを抑える効果や、優れた抗酸化作用を活かし、慢性疲労や美容、アンチエイジングにも効果を発揮します。人間の体内(肝臓など)で生成されますが、20代をピークに、加齢や紫外線の影響によって体内で減少し、老化のリスクが高まるとされています。医療現場で広く使用されている安全な成分です。
グルタチオン製剤は副作用の発生率が0.4%と低く、妊娠中でも安全に投与できます。しかし、通常投与量の10倍以上の高用量であるため、副作用には十分に気をつける必要があります。
メニュー | 点滴内容 | 費用(税込) |
---|---|---|
グルタチオン1(初回) | グルタチオン800㎎ | 3300円 |
グルタチオン2 | グルタチオン1200㎎ | 4400円 |
グルタチオン3 | グルタチオン1600㎎ | 5500円 |
グルタチオン4(維持量) | グルタチオン2000㎎ | 6600円 |
美肌注射 | グルタチオン400㎎、ビタミC4000㎎、ビオチン1㎎ | 2,500円 |
所要時間30分程度 週2回~月1回程度
ビタミンB1,B2,B3,B5,B6,B12,ビタミンC、カルシウム、マグネシウムなどの体にとって必要不可欠なビタミン・ミネラルによる総合的な点滴療法で、気管支喘息偏頭痛発作、慢性疲労症候群、線維筋痛症などさまざまな疾病に有効と報告されています。副作用はほとんどない安全な点滴療法です。
マイヤーズカクテルによる副作用の報告はほとんどありませんが、血管内に直接投与することから、常に副反応・副作用については注意する必要があります。
積極的に病気の予防・治療するには、生活習慣や食事習慣が重要です。食事では、個人の体質や体調に合わせて適切な栄養素を定期的に摂取する必要があります。現代では、栄養量が多くなる「旬」の時期以外にも流通してたり、品質の変化や、土壌の変化などにより、野菜などに含まれる栄養素が減少しているといわれています。そのため食事から大量の栄養素を摂取することは困難であり、身体にとって不要なもの(添加物や余分な糖質など)も多く摂取してしまいます。サプリメントや点滴では、身体にとって不要なもの、悪影響を及ぼすもの、アレルギー源を避けることができます。血液検査によりお一人お一人で異なる栄養に関する課題を明確にしたうえで、必要な栄養素と量をご提示いたします。「なんとなく不調…」その不調は分子レベルでの栄養不足が原因かも知れません。下記のような症状のある方は、お気軽にご相談ください。